生成AI研修を実施しました!
こんにちは。つくば市情報政策課です。
つくば市では、ビジネスチャットツール「LoGoチャット」内に、
独自で開発したチャットボットを導入し、生成AIを活用しています。
導入の経緯については、前回の記事で詳しく紹介していますので、
興味のある方はぜひご覧ください。
今回の記事では、庁内の職員向けに行われた研修と、その前後に
実施した活用状況アンケートの結果についてご紹介します。
全職員を対象とした研修実施を決定
先にも紹介しましたが、つくば市では全職員がアカウントを所持する
LoGoチャット内で生成AIを利用しています。
現在、機密情報の漏洩や著作権侵害など、生成AIによるインシデントは
全国的に報告されており、利用する職員には生成AIの利用に伴うリスクや
禁止事項についてもきちんと理解してもらう必要があります。
特に、全職員が気軽に利用できる環境を整えたからには、リスクの周知は
必要不可欠です。
そこで、外部から講師を招き、全職員を対象にしたオンライン研修を
実施することが決定しました。
第1回研修
第1回の研修は、生成AIに関するリテラシーの向上を目的として
開催しました。
生成AIとはどのような仕組みで動くツールなのかといった基礎知識に加え、
その利用に伴い発生するリスクや注意点ついて学びました。
受講者からは、「どのようなリスクがあるか理解できた」、
「実際に使ってみようと思った」という声が多く上がった一方で、
「普段の自分の業務にどう生かせばいいのかわからない」、「質問の仕方(プロンプトの書き方)がわからない」といった意見も見られました。
第2回研修
1回目の研修受講後に挙がった声を踏まえ、第2回の研修は、より実践的な内容とし、良質なプロンプトを作るポイントや、実際の業務における活用事例を紹介しました。
こちらも受講者からは「具体的な活用方法がイメージできた」といった
意見のほか、内部業務ナレッジを学習させた生成AIの実装を期待する声も
多く見られました。
生成AIの活用状況アンケートを実施
計2回行われたオンライン研修の前後に、効果測定を兼ねてアンケート調査を実施しました。
その結果がこちらになります。
この結果をみると、研修実施後はほぼ全ての質問項目においてポジティブな回答の人数が増加したことが分かります。
特に、仕事の効率、品質の向上を期待する人の増加が顕著です。
一方で、そもそも使ったことがない人もかなり多く、使う人・使わない人が
大きく2分される結果となりました。
しかし、回答者数を分析すると、使わないと回答した中にも生成AIに
期待する声が存在することが分かり、使わない人が必ずしも生成AIに対して
ネガティブな印象を持つわけではないともいえます。
まずは生成AIを知ってもらう、使ってもらうためにどのような取組を
していくかが今後の課題です。